昨今、子どもの心身や生活環境を考察した情報として、体力低下をはじめとする、様々な身体異常、精神的にも、無気力症なるものから犯罪の低年齢化まで、あたかも不安を煽るような論調が、社会の大勢を成しているように感じます。確かに、広義に捉えた統計学の値では、そういった傾向がみられるのかもしれません。しかし、私が毎日、ダンスレッスンを通して接している子どもたちは、私が子ども時代に経験した遊びを、昔の子どもたちと変わらぬ反応で、楽しい記憶そのままに再現し、いきいきと身体を動かしています。難しい技や振付けも、一生懸命に模倣しようと頑張ります。お友だちと助け合いながら、お互いのことを認め合える。キッズガーデンの子どもたちをみていると、決まって子どもの心身や生活環境を憂い不安視する風潮を、とても偏頗に感じるのです。
私は、本来、子どもに備わったエネルギーは、時代や環境の変化をも、はるかにこえる、変わりようのないもであると確信しています。遊ばずには、身体を動かさずには、表現せずにはいられないのです。
確かな測定をもとにした立論には、注意深く、気を配りながらも、経験より培った信念を持って、子どもたちひとりひとりを、しっかりとみつめていきたいと考えるのです。

（1）地域に根ざした、子どもの遊び場づくり
（2）安全で、効果的で、楽しい運動習慣づくり
（3）好きになることからはじまる、上達連鎖づくり
（4）「発表会」にむけて、個性をみがき、豊かな表現力を身につける
（5）目標に向かって、精一杯頑張る力をつける
（6）自信を持って自分らしさを表現でき、お友だちのことを認め合える
（7）心身ともに健康で、命の大切さ、尊さを実感できる

これらを、一緒になって悩み、苦労していただける方に、これまで培った、遊びや運動、ダンス指導の技術を伝承したく、指導者養成講習会を催す運びとなりました。自分の為に、自分をみがき、奮起することを期待しています。

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